2013/04/01

理論と実践の間

ある集まりのある方のお話。

経営学で、理論と実践の2つに分け、どちらかというと理論を研究の主体に置き、実践は理論に従って行われる流れについて、実際には理論ばかりをクローズアップしてもその通りには行かない事が多々あって、過剰な理論偏重よりも実践そのものに着目した研究を行っているということだった。(少し意訳が混ざってそうなので、その方の言われた通りでないかも知れないけど・・・)

また、その方の話を受けて別の方が、科学的手法を、それが何でも解決できる銀の弾丸ではなく、極めて小さい範囲での影響しか与えないことは、少し頭において物事を進めていった方がいいと言う様な趣旨でお話もされていて、ここ1~2年で見てきた、実践を通して小さいことから大きいことまで自分のやりたい「何か」を達成している人達に共通する事だと、そう思った。

少し前のある講演で発表された私が凄いと思う方たちは、数字を見る・使うという科学的手法の領域を上手に自分の中に取り込み、意思決定のツールとして利用されていた。数字が、その意思決定に確かに説得力を持たせる。けれども、それはその人のやりたいことのための物であって、決して逆転の関係にはならない。これが、ある理想の形であって、逆に理論を偏重するのと同じように実践だけを尊ぶような事があっても、同じ落とし穴にはまってしまう気がする。

理論の限界を理解した上で、それをうまく取り込んで自分の一部としながら実践を続けること。

これが、科学的手法を過大評価しないという話や、その方の「自分の言葉で話をしているね」という言い回しにつながっているのだと思った。きっと、あたり前の話なのだろうけど、改めて言葉にして言われると再確認という感じ。

今の私は、少し自分のやりたいことを見失ってしまっていて、実践のしようがないのだけれど、「何か」を見つけて話をしたら、きっと、「君がそう思うなら、やってみなさい」、そう言われるんだろうなと思った。

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