2013/04/21

職業訓練とそこに集まる人々

Java関連の職業訓練を受け出して、1週間ほどが経った。

まだ場の雰囲気に慣れることが先で、緊張はしているが、訓練の基本的な対象がプログラミング経験のない人達向けであるため、今はまだ内容を余裕を持って聞くことができている。

そこに集まる人達を見ていると、まだ出会って時間がそれほど経ってはいないが、結構様々な人々がいるようで、それぞれの背景を詳しく聞く機会があれば、面白いかも知れないなと感じている。

全くの素人さんから、私と同じくプログラマ経験者の人(CやPHPの経験者が多かった)もいたし、年齢層も学校を卒業してすぐか何年も経っていないような若い子もいれば、自分よりかなり年上の人まで様々。
志望動機も、ハローワークの求人傾向にJava要件が多いと感じて訓練を就職につなげようとする経験者の方もいれば、androidアプリのゲームを作りたいと訓練を受ける若者、就職につなげることプラス知識の幅を広げようと思う者、全くの素人だが他の業界よりはまだ人手を必要としている分野であることを期待して訓練を受ける人、(色々条件があって私はもらえなかったが)支援金が出るので、その機会を生かして訓練を受けながら次の職・チャンスを探そうとする人など、まだ聞いていない他の動機の人達もいるみたいで、その多様さや若い人のエネルギーの様なものが、少し世界の狭い私には楽しそうに感じられたのだと思う。

ただ、楽しそうだとばかりも言っていられなくて、少し気になることもあった。
支援金給付という、訓練を受けて就職につなげたいが、のんびり受けていられるほど、金銭的な余裕がなく困っている人間に対しての救済措置があるのだが、これの不正受給の話があって、その対策として訓練を受けるハードルや注意が段々高くなっているようだった。
事前講習でもその対策にかなりの時間が割かれていたし、訓練開始後も定期的な試験を課すことや、平時の評価も訓練継続の要件に含まれる様に、そしてそれを段々厳しく見ていく様になっているみたいだった。

制度やルールがあって、それを悪用するものが出てくれば、その対策を取るのは当然だと思うし、そうすべきだと思う。ただ怖いのは、それがある限度を超えて行き過ぎてしまった時に逆効果になってしまい、みんなにとって不幸な事になってしまう事だとも思う。

幸い今はまだ、訓練の趣旨に沿って、本当に就職したいという意思を示しながら、真面目に訓練に取り組んでいけば何とかなりそうなので、そんな心配は取り越し苦労で終わってしまいそうな感じだけれども。

自分で専門学校に通えば学費だけでも結構するはずで、私自身がその点とても助かっているので、こういった制度を、後の本当に必要な人が受けられなくなるような事にだけはしないように、半年間がんばっていきたいと思う。

すぐに初心を忘れてしまうので、自戒を込めて。

2013/04/20

論文と迷うこと

卒業するために完成させなければいけない論文の指導が始まった。

実際には、去年の内に指導を受けた部分もあるので、全くのゼロからではないのが救いだが、また今年も色々迷うだろうとも思う。
私は、ビジネスプランを考えて提案する様な流れではなく、「人が集まって何かをする時に、どういった物が必要だろうか?」という疑問を出発点として仮説検証等を行い、その結果得られた物をまとめながら形にしていく流れを選んだ。
無理をして、今自分の中に無いビジネスプランをひねり出しても、それは地に足のつかない、作っただけの物に終わりそうだったし、そのテーマを追う事が、自分が今いる集団の中でできる「何か」につながると思ったからだ。

ただ、結果的に途中でその集団から離脱してしまう状況になって、どうしても最後まで続けることができなかった。自分にとってその答えを知りたいという気持ちはまだ残っているんだろうけど、まだ何か迷っているような気もしている。

個人で何かをやる事と、人が集まってやる事。
きっと、そのどちらか一方だけしかないと考えて、白黒付けようとした所に無理があったのだろうと思う。

とにもかくにも、今のまま、必要以上に迷って前に進めない様ではどうしようもない。
迷っているところは、自然に答えが出るまで置いておいて、四の五の言わずに論文を書くのが、この半年の目標だ。
それが、根気強く指導を続けてもらっている先生に対しての感謝の気持ちを示す事につながるはずだと、そう思う。

2013/04/02

技術キャリアと仕事と友人

ある人がJavaとPHPの分かる開発者を探しているらしいと、友人から連絡をもらった。

詳しく話を聞かせてもらったところ、ベンチャー系の企業で業務拡大のため即戦力になりうる人材を求めていそうなことが分かった。場所はちょうど私の地元でとても良いお話だったのだが、JavaとPHPということと会社情報からweb系の仕事での即戦力を探しているということが予想できたため、残念ながら紹介をお願いするところまではいかなかった。

こういった時に、今まで自分の技術キャリアを真面目に考えてこなかったツケが来ているのだと感じる。JavaやPHP単体で、色々言われるけれどもやっぱり仕事の口はありそうだといった話ではなく、ソフトウェアやシステムの開発基盤が、少しずつwebに移り替わっていることに本気で取り組まなかったという意味で。

最初に勤めた会社で色々な事を教えてもらい、仕事もその範囲内だけで何とか回せていたから、積極的に変化を求めようとしていなかった。少しは新しい事にチャレンジもしたけれど、会社のやり方を大本から変えてしまうほどの物にはできなかった。

様々な技術がある中で、どれに焦点を当てていくのか?
ある程度は自分の趣向に合わせた形で、現在の技術トレンドが○○で、今後は××が大事になってきそうだ・・・といった先を見て考え、行動をしていくということを、こういったことがあるたびに痛感する。

ただ、変化が早く先の読みにくい中で、唯一の正解を探すことは、どんなに優秀な技術者でも完璧にやってのけるのは難しいことだと思う。そういった先読みに限界のある人間だからこそ、たとえば自分の信じることや好きなことを大事にして、自分の道を進むことも大切なことではないかとも思うし、そういったものだからずっと継続できる蓄積が、振り返った時に自分の技術キャリアになっているのかも知れないとも思う。

とはいっても、ご飯を食べなければいけない身としては、わがままばかりも言っていられなかったりするので、技術キャリアと仕事のバランスを考えながら進んでいければと思う。

わざわざ連絡をくれた友人に何か申し訳ない気持ちが残って、取り留めもないことを書いてはみたが、こんな連絡をもらえたことや、そういう人がいてくれることは、とてもうれしい事だと思った。

2013/04/01

理論と実践の間

ある集まりのある方のお話。

経営学で、理論と実践の2つに分け、どちらかというと理論を研究の主体に置き、実践は理論に従って行われる流れについて、実際には理論ばかりをクローズアップしてもその通りには行かない事が多々あって、過剰な理論偏重よりも実践そのものに着目した研究を行っているということだった。(少し意訳が混ざってそうなので、その方の言われた通りでないかも知れないけど・・・)

また、その方の話を受けて別の方が、科学的手法を、それが何でも解決できる銀の弾丸ではなく、極めて小さい範囲での影響しか与えないことは、少し頭において物事を進めていった方がいいと言う様な趣旨でお話もされていて、ここ1~2年で見てきた、実践を通して小さいことから大きいことまで自分のやりたい「何か」を達成している人達に共通する事だと、そう思った。

少し前のある講演で発表された私が凄いと思う方たちは、数字を見る・使うという科学的手法の領域を上手に自分の中に取り込み、意思決定のツールとして利用されていた。数字が、その意思決定に確かに説得力を持たせる。けれども、それはその人のやりたいことのための物であって、決して逆転の関係にはならない。これが、ある理想の形であって、逆に理論を偏重するのと同じように実践だけを尊ぶような事があっても、同じ落とし穴にはまってしまう気がする。

理論の限界を理解した上で、それをうまく取り込んで自分の一部としながら実践を続けること。

これが、科学的手法を過大評価しないという話や、その方の「自分の言葉で話をしているね」という言い回しにつながっているのだと思った。きっと、あたり前の話なのだろうけど、改めて言葉にして言われると再確認という感じ。

今の私は、少し自分のやりたいことを見失ってしまっていて、実践のしようがないのだけれど、「何か」を見つけて話をしたら、きっと、「君がそう思うなら、やってみなさい」、そう言われるんだろうなと思った。

2013/03/31

ローカル線と道路の旅

鉄道会社のウォークラリーイベントに参加しました。

ある駅から次の駅までの数Kmをラリーコースとして、主催者側の用意されたイベントをウォーキングと一緒に楽しむという物です。
桜並木や神社仏閣、保存された街並みを散策がてら楽しむことが出来ましたが、道中の景色を見ながら、ふと思ったのは、「こういったイベントを行う理由は何だろうか?」という事でした。

  • 鉄道会社は、単線ローカルの路線に(遠方からも含めて)ある程度の乗客を集める事ができ、各地域と連携したイベントとすることで、比較的手軽に効果のある物にできる(かも知れない)
  • 地域の主催関係者の方々は、鉄道会社の連続イベントの一部として、単体でやる以上の効果を持つイベントを行って、集客して地域の認知度を高める事ができる(そして、それが次のリピートにつながるかも知れない?)
  • コース内のそれぞれの地域(主に商業施設)の方々は、普段はお店に来ないようなお客様を集めて、製品やサービスを売る事ができる(かも知れない)

それぞれの思惑が絡み合ってはいますが、各々の得意なところで分担・連携してイベントを主催することで、単体よりも大きな効果を出すオーソドックスな方法で、途中で出会ったウォーキング目的の年配の方・家族連れ・女性でこういった旅に慣れた風の方といった、特定層の集客は上手く行っていますから、目的は達成され、イベントは成功と言って良かったのだろうと思います。

次の話としては、「これをどう他の目的につなげていくことができるか?」かなと思いますが、なかなか難しいよなあとも感じて、私の中で小さなひっかかりとして残りました。
少なくとも私には簡単に思いつきそうにありません。
その地域の歴史や、周りの状況、今住んでいる人の思っていること、これからこの場所をどうしたいのか?、そういった物を中心に考えて色々試してみること。
専門家でもないし、そこに根を下ろして住んでもいない私が、勝手に余計な事を考えてるだけなんでしょうが、うーん、難しいなあ・・・。

個人的には、昔、地域関連の講義で聞いた、鉄道と都市・地域の関連を別視点から小さくですが再確認できたり、慢性の運動不足の中で色々運動できたり、とてもきれいな桜を楽しむことができたり(やっぱりみんな桜好きなんですね、人がたくさんでした)と、得る物がありましたので、やっぱり参加して良かったと思います。

さて、きっと明日は筋肉痛・・・。いや、自分も年を取ってきてるんで明後日かなあ。

2013/03/30

「人をつくる」ということ

学生として同期(人生では大先輩)の方と、ある集まりでご一緒した。
学校を卒業後、今度はご自身が学校事業に関わられるという事で、その準備や勉強のために半年この場を離れられるという事だった。

その方や他の人達と、学校で一緒に学ぶ中で強く感じる様になったのは、教育は知識を詰め込むだけではなく、人の考え方や価値観にまで及んで大きな影響を与えるため、それはもう「人をつくる」という、えらく大変なことなんだよな、ということだった。
私は、仕事としてモノ作りをやっていて、それも大変なんだと言いたいところだが、一人一人性質の違う対象が、自分の意志を持って動いているのを相手にしなければならないのだから、本気で取り組めば取り組むほど、考えるだに恐ろしいぐらいの大変さだと思う。

大学の時の恩師が、宮大工の西岡常一さんの「木のいのち木のこころ」という本を読めとも言わずに置いて行ったのを今思い出すと、きっと、本の中の、材木の一本一本はそれぞれ曲がり方が違っていて、それに合わせたやり方をしていかなければ上手く行かないという話は、人にも当てはまるんだよという事を先生は言いたかったんだろう。
当時(今もだが)かなり曲がった人間であった私に対して先生がどう接しているか、これから他の人に私がどう接していけば良いかを教えようとしていた事を、今なら素直に理解することが出来る。他にも自分じゃ気が付かないだけで、知らずに大切な事を教えてもらっていると思うけど、多分、私相手じゃ先生も大変だっただろうなあ・・・。

一方で、大変ではあるけれど、その方なら、きっと上手くやってのけるに違いないと思う。
集まりの席では、業界としての教育の話も出ていて、それは地方にとっては明るい話ばかりでなかったのも事実だけれど、その方が、数字を見る事と自分が再度学んで変わっていく体験の両方を持っている事、その学校が提供する学びの内容がこれからの時代に合った物だという事は強みになる。

この話を聞いた時に感じたのは、間違いなく同期の今後の中で、一番おもしろそうだという感覚だった。それは、「人をつくる」という事に価値を置き始めた自分が、ワクワクすることだったからかも知れないと思う。
上手く行けば、これから自分たちと同じような良い体験をして成長していく人間が増えていくことになるから、今から来年、再来年が楽しみだったりする。
私自身は、ちゃんと成長できているか良く分からないし、教育について少しでも書いて良い人間かどうかは分からない。自分の体験から今はこの様な風に感じているが、きっとまた先生達の言った「何か」が理解できた時に、変わっていくのかも知れないと思う。

願わくば、その方の新しい道が、上手く行きますように。

2013/03/26

はじめに

はじめまして、kuronekoと申します。

日々の生活の中で、思った事、考えた事を書き出してアウトプットする場所として、また、文章について学ぶための場所として、このブログを書き始めました。

取り留めもないことや、皆様から見て知識や考えの足りていないことであっても、私が今思っている考えていることの記録として、書き綴っていこうかと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。